1960年代から急激に植物油脂が復旧しました。
1960年代から2000年代にかけて急激に植物油脂や、マーガリン、トランス脂肪酸がの消費量が右肩上がりに増え続けたのと同じ曲線を描くように、心疾患や癌などが増えていきました。
昨今の肥満に限らず、これだけ慢性病が多くなったタイミングと、多価不飽和脂肪酸を使うようになり、逆に飽和脂肪酸を使う量がどんどん減るようになったタイミングがほぼ一緒なのは単なる偶然だと思いますか?
私はこれらを調べていく中で完全にこれらの関係が一致していると思いました。
もちろんそれ以外にも環境汚染や、農薬の問題など多くの問題も関係はしていますが、一番顕著なのはやはりこれら多価不飽和脂肪酸の普及が関係しているでしょう。
逆にいうと、これらの問題を解決することが、肥満、慢性病を治すカギになるということです。
多価不飽和脂肪酸(PUFA)が血液中に流れることで、ミトコンドリアでの糖の代謝がストップしてしまいます。
これが最大の問題でもあります。
それ以外にも様々な部位で糖が細胞に入ることや、解糖系の働きを機能させなくします。
最終的には糖が使えない体になり、高血糖になり糖尿病となります。
これら遊離脂肪酸をはじめ、過酸化脂質、セロトニンなどもこれらの働きをストップするだけではなく、乳酸などの有害な物質を体内で産生してしまいます。
これらが長期で続くことで細胞の働きなどに問題が起こり、最終的に病気になっていきます。
不飽和脂肪酸が体内で増えると以下のようなことが起こります。
・肥満・動脈硬化・糖尿病・呼吸機能低下・甲状腺機能低下を始めとするあらゆる慢性病へと繋がっていきます。
1970年代頃の体脂肪の組成をみると
ほとんどが飽和脂肪酸と、一価不飽和脂肪酸で90%以上、残りの数%が多価不飽和脂肪酸でした。
ですが現代では、3割前後が多価不飽和脂肪酸(PUFA)ではないかと言われています。
現代の家畜の豚や鶏も大豆やコーンなどの大量の不飽和脂肪酸の餌を食べているので、脂質に多くの多価不飽和脂肪酸が含まれています。
これらがミトコンドリアに問題を起こし、糖の代謝ができなくなったり、
AGEsという終末糖化産物が産生されやすくなります。
※AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)、すなわち「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のこと。 強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。
これ以外にも農薬や、除草剤、ダイオキシン、放射線、家畜で使われるホルモン剤、遺伝子組み換え作物など多くの問題も関わるのですが、これらもエストロゲンを始めとするストレスホルモンが全て関与します。
化学的に根拠のある事を学び続けていくことで、答えは見えてきます。
その中であなたがどこまでやりたいかを選べば良いと思っています。
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